ヴィクトリアンの鉄道駅から / Antique Railway Dial Clock Face By John Walker

英国アンティーク、鉄道時計の文字盤。




鉄道の駅に必要なもの。

プラットフォーム、切符売り場に改札、そして時計。
ただ、切符売り場や改札は無い駅もありますが、時計だけは絶対に外せないのではないでしょうか。


今回ご紹介するのは、英国の鉄道の駅で使われていた「Railway Dial Clock」の文字盤です。


白い塗装面にきりりと黒いローマ数字。
シンプルで機能的ながらも美しさを感じさせるデザインです。


時刻を表すのは鉄道時計お決まりのローマ数字。
ちょっと不思議に思うのは4をローマ数字で表すと今の感覚では「IV」ですが、この文字盤では「IIII」となっています。


この理由には諸説があります。
14世紀後半、フランスのシャルル5世が「自分の称号5から1を引くIVは縁起が悪い」と、時計師に「IV」を「IIII」に変えさせたという説。
英国で14世紀末に作られた最も初期のウェルズ大聖堂の時計にIIIIが使われ、その後それにならったという説。
IVでは6のVIと見分けにくく、左右対称位置にあるVIIIとバランスもいいと考えられたという説。
ヨーロッパ中世の17世紀頃までは、ローマ数字の4の表記はIVよりもIIIIが一般的だったという説・・・。

事実、ヨーロッパの古い時計でローマ数字の文字盤の物はほとんどが「IIII」を使っています。
ということで、「IIII」使いの文字盤はヨーロッパの伝統にのっとった表示なのです。



そして今回ご紹介する文字盤には以下の文字がみられます。

JNo. WALKER
77 CORNHILL & 230 REGEMT ST.
LONDON

一番下には4桁の数字がありますが、はっきりと判別はつきません。

実は買い付け時、販売していた英国人のお兄さんに「どこの駅で使われていたとか、わかりますか?」と聞いてみました。
彼は一瞬言葉につまり、その後こんな説明をしてくれました。
「鉄道時計のこの部分の番号は、厳格な決まりがある。だけど、僕はちょっと詳しく無くて・・・簡単には言えない。」


ということで、残念ながら使用されていた駅名は不明。
ただ、会社名と住所から分かったことがございます。
まず「JNo. WALKER」とは「John Walker/ジョン・ウォーカー」のこと。

ジョン・ウォーカーの創業は1836年。懐中時計のガラスケースやメダルなどを製造・販売していた会社でした。
鉄道用の時計を制作しだしたのは1875年頃からのようです。


ジョン・ウォーカーは工場を数回移転しており、1886年から1899年頃まで、「77 CORNHILL & 230 REGEMT ST.」のアドレスが社名と共に表示されているようですので、今回ごご紹介するお品物はその頃のものと思われます。

直径約30.5cm。
インチでいえば12インチ(約30.48cm)。
ちょうどLPレコードのサイズです。
(LPレコードをご存知ない方はすみません・・・)


持てばずっしりと重く、リアルな質感に心打たれます。


壁回りのディスプレイとして飾っていただけば、その存在感は抜群。
この雰囲気を活かして、そのまま時計としてリメイクしたいただいても素敵です。



ヴィクトリアンの英国、鉄道の駅。
行き交う人々と列車の流れを見守ってきた、英国アンティークの稀有なひとしなです。



こちらからも拡大画像をご確認いただけます。


◆England
◆推定製造年代:c.1886-1899年頃
◆素材:金属
◆サイズ:直径約30.5cm 厚み0.1cm弱
◆重量:847g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、塗装の剥がれ等がみられます。
*文字盤のみです。針やムーブメントは付属しません。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。

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619-158

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大江戸骨董市
(出店確定)
有楽町・東京国際フォーラム
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5月12日(日)
大江戸骨董市
(出店確定)
有楽町・東京国際フォーラム
9-16時
雨天中止


5月18日(土)
大江戸骨董市
(出店確定)
有楽町・東京国際フォーラム
9-16時
雨天中止


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雨天中止


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