自転車で走る道をはるか遠くまで / Antique Victorian Cyclist Binoculars



英国アンティーク、サイクリスト用双眼鏡。



アンティークの品々の中で、心をそそる光学機器類・・・望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などなど。
思わず手に取って覗き込んで見たくなるのは、なぜなのでしょうか。


ちなみに丸く大きいレンズが特徴の双眼鏡は「Cyclist Binoculars」もしくは「Field Glasses」とも呼ばれ、
文字通り「Cyclist/サイクリスト/自転車乗り」用の双眼鏡です。




自転車の歴史をざっとご説明すると・・・

1818年、ドイツのドライス男爵が自転車を発明し、特許を取得。
1885年には、イングランドのスターレーが前輪と後輪の大きさが同じ「ローバー」を発明。現在の自転車の元祖となりました。
安全で乗りやすくなった自転車は大量生産され、多くの人が自転車を使うようになっていきます。
また、参考までに愛好会として1878年には「The Bicycle Touring Club」が発足、その後は「THE CYCLISTS'TOURING CLUB」と名前を変え、自転車を愛する市民の会としての活動が行われてきました。
(現在は「Cycling UK」として継続中)

しかし、その後の車社会の到来とともに自転車は排除される運命が待っていました。


・・・ということで、ヴィクトリアン末頃からエドワーディアンにかけて、自動車が広く普及する前は、多くの人が自転車に乗り、英国を走り回っていたことが推測できます。




今回ご紹介するのは、そんなサイクリスト達の為の双眼鏡。


大きさはオペラグラスより一回り大きめで、軍用などよりは小さめ。
視野は広めで、屋外で使用するのに適した形状をしております。


システムとしてはガリレオ式双眼鏡であり、ガリレオガリレイが1609年に考案した2枚のレンズを組み合わせて望遠鏡を作る、という仕様を踏襲した構造です。
対物レンズの凸レンズと接眼レンズの凹レンズの組み合わせによって対象は拡大するため、プリズムがなくても成立像が見える・・・という仕組み。
ガリレオ式の倍率はせいぜい4倍程度といわれており、現代の双眼鏡はその後に登場した凸レンズ2枚の組み合わせの間にプリズムを挟むポロプリズム式が主流となっており、ガリレオ式はオペラグラスなど低倍率のものに残るのみとなっているようです。



アナログなガリレオ式のサイクリスト双眼鏡は、昨今の物とは明らかに異なるずっしりとした重みを持ち、古い真鍮の質感と、使い込まれたレザーの表情がなんとも郷愁をそそる、存在感溢れる逸品。
レンズは外すことができますので、お手入れもしやすいのではないでしょうか。



遥かヴィクトリアンから届いた自転車乗りの双眼鏡。
覗き込めば、イングランドの連なる丘と群れる羊たちが見えてきそうな、英国アンティークの稀有なひとしなです。



こちらからも拡大画像をご確認いただけます。


◆England
◆推定製造年代:c.1890年代頃
◆素材:真鍮・革・ガラス・他
◆サイズ:幅約5cm 奥行き約8.2cm 高さ約5cm
◆重量:358g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、アタリや変色、レザーの剥がれや補修跡等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*見たところ、十分実用に耐えるかとは思いますが、古いものですので倍率などのデータは不明です。詳細な計測用としてはお勧めできません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。

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719-314

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大江戸骨董市
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大江戸骨董市
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5月18日(土)
大江戸骨董市
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有楽町・東京国際フォーラム
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