川沿いのコテージに向かう小道 / Antique Painting on Wood Panel

英国アンティーク、板に描かれたオリジナル絵画。





少し変わった板絵を手に入れました。


まず心に触れたのは、雰囲気あふれる色合いと郷愁を誘うモチーフ。

英国の田舎、小さな川とそこにかかる石橋。
川辺の小道を歩いていけば、茅葺屋根のコテージへと向かいます。
川沿いの茂みは白い小花が咲く低木のようですので、サンザシでしょうか。

道の果てには夕焼けのオレンジ色。
周囲は暗くなりかけており、家の中には明かりがともっているようにも見えます。

サインは右下に「WB」と書いてあるようにみえます。




そんないつまでも見ていたくなるような光景が描かれているのは、変わった形をした薄い板。
板ベースなだけに、キャンバスの布目は見えず、板の質感が伝わってきます。
そして、全体のフォルムは長方形ですが、直線の辺は一辺もありません。

さて、この形はなんでしょう?


色々と考えたのですが、はっきりとした答えは見つけることはできませんでした。
販売していたディーラーも、「多分100年くらい前の板絵。もとは何だったのかはわからないよ?」・・・とつれない答え。


私のひとつの推測としては、家具の一部であったのかもしれない、ということです。
ヨーロッパの家具には、陶板絵や板絵をはめ込んだものがしばしばみられます。
たとえばキャビネットの扉。たとえばフォールディングスクリーン(日本でいえば屏風)。

特にフォールディングスクリーンは、マホガニー等の高級材で彫刻が施された木枠をもち、凝ったファブリックで平面部分を仕上げる事が多く、そこに板絵をはめ込むこともあります。

この板絵の裏側をみると、古い鋲が2本刺さっており、1本には布の様なものが挟まっています。
正直、後年に刺されたものかもしれませんが、何かの理由によりこの板絵が本体から外されたときに、何らかの理由で一部の鋲が残った、という可能性もあるかと思います。

変わった形はスクリーン全体のデザインから影響を受けているのかもしれません。



一般的な絵画はキャンバスに描かれるものが多いと思いますが、板はキャンバスが普及する前、16世紀半ばまでは壁や羊皮紙に比べて、もっとも多く使用されたいたものでした。
ただ、板の下処理が大変なため、キャンバス普及後は板絵は少なくなっていきます。
わざわざ板に描くのは、薄さや形、そして質感などが板である必要がある場合である、といえるのかもしれません。
デザイン上、このような形にする必要があり、最終的にはめ込む製法上、薄く丈夫な板に描く必要があった・・・ということでしょうか。




色々と推測ばかりになってしまいましたが、この板絵が古く、美しいものであるということは確かな事実。
画像ではなかなかオリジナルの色味をご確認いただくのは難しいですが、なんとも素敵な色合いをしています。

多少光沢がかった表面により、角度や光源によって表情を変える様は、やはりオリジナルが持つ力を感じずにはいられません。





小さなイーゼルに置いてみたり、この形を活かしつつフレーミングしてみるのも面白いことでしょう。

100年以上前の英国から届いた、素朴でちょっと不思議なアンティーク・アートピースを、是非貴方のお手元でご鑑賞ください。






こちらからも拡大画像をご確認いただけます。


◆England
◆推定製造年代:c.1900-1910年代頃
◆素材:木に油彩
◆サイズ:幅約12cm 高さ約16cm 板の厚み約0.4cm(+画鋲)
◆重量:62g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。

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320-244

0円(内税)

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大江戸骨董市
(出店確定)
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大江戸骨董市
(出店確定)
有楽町・東京国際フォーラム
9-16時
雨天中止


5月18日(土)
大江戸骨董市
(出店確定)
有楽町・東京国際フォーラム
9-16時
雨天中止


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Marunouch Antique Market
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雨天中止


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