光線を操る卓上の魔術師 / Antique Bullseye Bench Condenser Desk Lens

英国アンティーク、卓上拡大鏡兼集光器。



用の美を極めた、ブルズアイの卓上拡大鏡=デスクレンズのご紹介です。


まず、Bullseye Lens/ブルズアイレンズとは、半球レンズのこと。眼玉レンズともいい、まるで牛の目玉の様に丸く球状のレンズのことをいいます。基本的に現代の拡大鏡は二重凸レンズであり、対象物を大きく見せるため、レンズは両面とも凸面、要するに中心が厚くなっていますが、そのなかでも特にカーブがきつく、球体にみえるものをブルズアイレンズと呼ぶようです。


今回ご紹介する卓上拡大鏡は、まさにそのブルズアイレンズがついたもので、片面のみ凸レンズとなっています。表裏ともに、少し離したときは上下逆に、近づけたときにはそのまま大きく見える、という状態となります。近くして使えば本の細かい文字や図形などをしっかりと大きくしてくれる優れものであり、手に持たずとも使えるので、様々な用途に活用できます。


レンズばかりではなく、支える支柱も見逃せません。

真鍮のベースに同じ真鍮の支柱。支柱は2重になっており、上方向に延ばすことが可能です。レンズ部分が支柱に差し込まれる形となっており、前後にスライドが可能です。また、これらは分解することができます。

したがって、レンズの位置や高さなどの調整が可能となります。このタイプは、ベンチコンデンサー または デスクレンズ とも呼ばれ、当時は顕微鏡と組み合わせて、自然光またはランプの光を利用し集光させ、検査のための標本を照らすためにも使用されていました。


古代エジプトから始まったといわれる拡大鏡の歴史。古代エジプト人がクリスタルと黒曜石の破片を覗いて視界が拡大できることを実感し、ローマ人が異なる形状のガラスから、中央が厚く外側に薄いガラスが、対象物を拡大することを発見したといいます。

以後、1250年代に英国の哲学者「Roger Bacon/ロジャー・ベーコン」が、ガラスと鏡で様々な実験を行い、反射と屈折の原理を解明し、ついに最初の拡大レンズを作成、1268年に拡大レンズを眼鏡に応用し、自らの視力の回復に役立てたと言われています。

ちなみに、「lens/レンズ」という言葉は、レンズ豆の形に似ているため、ラテン語のレンズ豆に由来して名付けられたとか。



この卓上拡大鏡の推定製造年代は、19世紀後半ヴィクトリアンの終わり頃。

まだ電気が普及してない時代、日が暮れれば灯りといえばランプかガス灯。ほの暗い灯りをより効果的に作用させるため、顕微鏡のそばに置き、標本に向けて光を集め、昆虫や植物のミクロの世界を覗いている英国の学者たちが目に浮かぶようです。そんな彼らを傍らでサポートしてきた、たおやかな佇まいの卓上拡大鏡。


デスクトップのワンポイントに、19世紀英国のアンティーク・ツールはいかがでしょうか。



こちらからも画像をご確認いただけます。


◆England
◆推定製造年:c.1880-1890年代頃
◆素材:真鍮・ガラス・他
◆サイズ:土台直径約5.6cm レンズ部分直径約4.4cm 全体高さ約13.2-19.5 
◆重量:233g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に傷や汚れ、金属部の経年変化等がみられます。
*レンズに目立つ傷はございません。詳細は画像にてご確認ください。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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光線を操る卓上の魔術師 / Antique Bullseye Bench Condenser Desk Lens

124-224

48,000円(内税)

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